晴れ☼びより

介護や介護に関連する医療について綴るブログです。

介護スタッフの家庭ドラマ その4

旦那と酒と肝硬変

 

 香奈子さんは、バツイチで3人の娘がいます。現在は、内縁の旦那と3女の3人で暮らしています。
 香奈子さんが現在の旦那と暮らすことを決めたのは、今から10年前です。子供をかわいがってくれたことと、子どもたちも受け入れてくれたこと、そして生活費の不安があったので一緒に暮らすことを決めました。


旦那の病は、肝硬変


 トラックの運転手をやっていた旦那は、約6年前ころから疲労感や体のだるさを訴えるようになったので近くの病院で検査を受けました。検査の結果、肝硬変と診断されました。そして医師からは、「そのまま、お酒を飲み続けていると5年の命ですよ。」と告げられました。

 

5年後


 5年が過ぎたころから尿が出にくくなり、お腹がポッコリと出っ張ってきて苦しさや不眠を訴えるようになりました。入院中は、お酒は止めて治療することで回復するのですが、少し良くなると自分で退院を決めて自宅に戻り、また飲酒生活を始めてしまいます。そのため入退院の繰り返しとなり最近は、退院から入院までの間隔が短くなっています。

 

困窮の日々 


 一番に辛い思い、苦しい思いをしているのは旦那なのは分かっているので、「入院費って結構バカにならない金額なのよ・・・」などと言ってこれ以上、心配をかけることが出来ないようです。
 同居している3女(17歳)が電気代を払ってくれるのが嬉しく思う反面、旦那の収入がなくなっていることが気がかりとなっていました。

 

香奈子さん談


 旦那が自宅で療養していると、朝になって急に「病院へ連れて行ってくれ」と言われたり、仕事中に「救急車で病院に行きました!」などと連絡が入ったことがあるので、常に心配があります。

 

 月に5~6回は、夜勤をやっていましたが旦那の急変で何度も夜勤を変わってもらうことや急に欠勤したことがあるので、つい夜勤の回数を少なくするよりありません。そうするとまた月の収入が減ってしまうことになります。
 旦那にかかわりを多くすると収入が少なくなり、仕事にかかわりを多くすると旦那を診ない罪悪感が多くなるのです。

 

旦那からの電話


 入院中も旦那から職場に電話がかかってきます。内容は、「リップが欲しい」「飴を買って来て欲しい」などです。それも職場の人に話して「香奈子さんに伝えて欲しい」というのです。香奈子さんは「もうイヤになっちゃう!」と言っています。


生命保険で一息


 旦那は、病気の発症前に生命保険に入っていてくれました。そのおかげで入院費や生活費も支払うことが出来たそうです。とはいっても、病気が長引くとそうも行かなくなってきそうです。

 

香奈子さんの叫び!


悩んでいても仕方ない「前進あるのみ!」
有給休暇がもらえるまで「旦那に頑張って欲しい!」
自分はもっと「強くなる!」

 

いつの日か、そんな日々もあったね・・・と言える日が来るでしょう!